電気制御の歴史|この30~40年の進歩
私が制御に携わる様になったのは、学校を卒業し就職したところが、自動車の生産ラインを製造しているメーカーで、その電気設計に配属されたことから始まります。
生産ラインは、多くのスイッチ、表示灯や表示器、あるいはセンサー、電磁弁やモーターなどが種々使われており、条件に従い、順次動作していくことを繰り返します。
当時からひとつの制御盤で200~300個のリレー使用し回路を組むこともあり、部品点数が多ければ多いほど制御盤は大きくなり、故障率も高くなるためメンテナンスもその費用も大変な時代でした。
1970年代にPLC(プログラマブルロジックコントローラ)が発売されると、複雑なリレー回路がこれに徐々に置き換わりはじめました。
複雑なシーケンス回路の作成において言うと、実際に、リレーで回路作成とPLCで回路作成の比率が1978年に約”9対1”だったものが、約5年後には逆転し、約”1対9”になったことを記憶しています。それでも当時はまだまだ価格も高く、上記の様に大きな回路でなければ、メリットはありませんでした。当時、センサーも機械的なリミットセンサーが主流の時代です。
それから、急速に発展し、CPUの処理速度も上がり、視覚的なプログラミングユニットも発売され、使いやすくなるとます々世の中に浸透していきました。
世の中にどんどん使われ始めると価格も徐々に安価な方向に、またノートパソコンが劇的に安価になったころから、プログラミングユニットがノートパソコンに取って変わり、さらに安価に使いやすくなったわけです。
そして、現在では、リレーが4、5個レベル程度のボリュウムの回路でさえ、小型のPLCで価格的にも置き換えのメリットが出てきているのです。また、センサーについても機械的なものはほとんど姿を消し、光電式、その他の非接触のものが当たり前の時代となっています。
つくづく、面白い時代に生まれたなあと思うと同時に近未来にもっと々期待です。
そこで、今まで経験してきた内容を技術情報として出来る限り紹介させて頂こうと思います。何か不明な点などがございましたら、なんなりとお問い合わせ下さい。
以降、必要項目を随時修正・追加し、お客様のお役にたてるように内容を充実していきます。