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本ページ(3/3)では、『PLCラダー回路プログラムの作成3/3(デバック編)』ということで、PLCラダー回路作成後のプログラムのデバッグについて説明します。
プログラムをひと通り作成し終えたとしても、いきなりM/Cを動かしてみるというのは無謀なことです。
必ず、入念なプログラムのデバックが必要です。デバックの方法としては下記の2通りの方法があります。
・机上のデバック(まったくシミュレーター装置を使わない)
・シミュレーター装置を利用したデバック
などがあります。
PLCのラダー回路プログラムの作成に必要なデバック
今回は、マシンのPLCラダー回路プログラムの設計を電磁弁の動作のみの例で説明していますが、実際、モーターの動作やその他の様々なアクチュエータが使用されており、それらの専用のコントローラーを使用したマシンが一般的です。
机上デバック
作成したPLCラダー回路プログラムのラダー回路やコードをタイムチャート図の順序に従って、机上(まさに机の椅子に座った状態)において、紙と頭の中で動きを想像しながら、まさにもう一度回路を作成するかのように正しいかどうかの確認を行います。
この時のラダー回路は、プログラミングソフトのPC画面だったり、印刷された複数ページ(数十~数百枚)の紙だったりします。
I/O数(入出力数)が多い場合は、回路のボリュウムが大きくなり複雑になりますので頭の中だけで回路を追いかけるのはむつかしくなります
シミュレーター装置を利用したデバック
下記に、シミュレータ装置の全体図を示します。
I/O(入出力)は、下図のシミュレータBOXを使い、センサーや押し釦などの入力はのスナップスイッチを操作、電磁弁他、アクチュエータへのON動作出力は、LED表示の点灯で確認を行います。
通信関連のやり取りがある場合、実アクチュエーター単体(サーボアンプやモーター)を接続したり、代わりにパソコンで通信アクチュエータープログラムを作成して確認を行います。
ここでは、説明が複雑になるので、アクチュエータは電磁弁のみを想定して説明をしています。
センサーや押し釦などの入力がONの時はスナップスイッチを手動でONさせます。そしてその結果、電磁弁他、アクチュエータへのON動作出力はLEDの点灯や消灯を確認しながらデバックを行っていきます。
自動運転や連動運転は、図3の動作タイムチャートに従い操作し、確認を行います。
シミュレータ装置 構成図
下図は、上シミュレータ装置のシミュレータBOXの図の詳細図(スイッチやLEDの並び)です。
図3 自動運転動作タイムチャート
ラダープログラムの具体的なデバック方法
デバックの操作は下記の項目について行います。
手動操作
各釦をひとつづつ押し、対応するアクチュエータが出力(動作)がされるかどうかを確認する。
各釦を押して特定のアクチュエータが動作中である時、もしくは動作端にある時に、特定の動作してはいけないアクチュエータが出力(動作)しないことを確認する。
※インターロックの確認
自動運転
自動起動可能な条件で、自動起動釦を押して、自動起動がかかる(開始される)かどうかを確認する。
動作タイムチャートに従って各SWをたONしていき、動作端まで動作した時にリミットセンサーのSW(スイッチ)をONし、各自動運転が順次進むことを確認する。
1.『PLCラダー回路プログラムの作成1/3(仕様書の作成編)』 |
2.『PLCラダー回路プログラムの作成2/3(プログラミング編)』 |
3.『PLCラダー回路プログラムの作成3/3(デバッグ編)』 |